デスメタルインディア (Book)

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デスメタルインディア (Book)

世界過激音楽 vol.18!!

人口世界1位・GDP世界5位
中間層激増・年齢中央値27.9歳で
数学民族DJENT躍進!!
聖典ヴェーディックメタル・反宗教ウォーブラック等
南アジアの邪悪音楽を徹底調査!!

Bloodywood まるでボリウッド映画音楽をメタル化したようなYouTube発のラップ・フォークメタル
Demonic Resurrection インドシーンの頂点に君臨する料理番組シンフォニック・ブラックメタル
Skyharbor BABYMETALアメリカ南部ツアーをサポートした米印混成モダンメタルの旗手
Rudra ヴェーディックメタルを世に知らしめたシンガポールの老舗デス/ブラックメタルバンド
Kapala 頭蓋骨を表すサンスクリット語をバンド名に掲げたウォー・ブラックメタル
Undying Inc. 硬質なグルーヴ感覚と複雑なフレーズを絶妙に同居させたプログレッシヴ・メタルコア
Gutslit ターバン姿の6弦ベーシストが率いる実力派ブルータル・デスメタル
Dusk 変化を恐れずに実験を重ねるパキスタンの准教授老舗デス/ドゥームメタル
Willuwandi ヒンドゥー至上主義に虐げられた人々の怨嗟を表現する不可触民ブラックメタル
インタビュー Bloodywood, Skyharbor, Demonic Resurrection, Gutslit, Abigail(日本) Jero等
コラム 「面白ビデオクリップ」「エリート高学歴メタラー」「世界の印僑系メタラー」等

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https://publibjp.com/20230418

ここ数年、インドのヘヴィメタル/ハードロックバンドの動向が断片的に伝わるようになった。たとえば2018年5月のBABYMETALのアメリカ南部ツアーをサポートしたSkyharborは米印混成のバンドで、同年10月にはブルータル・デスメタルのGutslitが東京で来日公演を行った。2019〜2020年にかけては、スラッシュメタルのAmorphiaが東京と大阪を2度にわたりツアーした。2022年8月にはフォークメタルのBloodywoodがFuji Rock Festival出演のため日本初上陸を果たし、同年11月にはメロディアス・ハードロックのAbout Usが日本CDデビューを飾った。
しかし、これらの断片的な情報をつなぎ合わせても、インドには他にどんなメタルバンドが存在し、どんなメタルシーンを形成しているのかという全体像が見えにくいのも事実だ。そんな疑問に答えるべく、本書はディスクガイドという形態で、インドのみならず周辺6ヶ国(スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディヴ)を含むインド亜大陸(南アジアとも言う)のヘヴィメタル/ハードロックシーンを浮き彫りにしようと試みた。
書名に「インディア」と掲げている以上、まずインドを扱う章から説明しよう。本書の前半部分ではインド産バンド378組を次の5つの地域別に紹介している。

インド北部・中部(58組・69作品)
前掲のSkyharbor、Bloodywoodなど、インドの首都ニューデリーを中心とする地域のバンド群。貧困者比率の多いインド中部の州はバンド数が少ないため、本書では北部と中部を1節にまとめた。

インド東部(54組・59作品)
インド第三の都市コルカタを中心とする地域のバンド群。Kapalaをはじめとする邪悪なウォー・ブラックメタルバンドの一群が、近頃は日本でも知る人ぞ知る存在となっている。

インド北東部(61組・69作品)
紅茶の名産地として知られるアッサム州を中心とする地域のバンド群。山岳の辺境地帯と見なされがちの地域だが、前掲のAbout Usをはじめ、バラエティ豊かな顔触れが揃っている。

インド西部(101組・110作品)
人口ではニューデリーを上回る、インド最大の都市ムンバイを中心とする地域のバンド群。前掲のGutslit、シンフォニック・ブラックメタルのDemonic Resurrectionというインド産エクストリームメタルの両巨頭が登場する。

インド南部(104組・109作品)
インド第四の都市ベンガルールを中心とする地域のバンド群。前掲のAmorphia、正統派メタルのベテランKryptosに加え、メンバー全員がダリト(不可触民)であるブラックメタルのWilluwandiなどが登場する。

そして本書の後半部分はインドの周辺6ヶ国と、インド亜大陸にルーツを持つ域外バンドに紙幅を割いた。内訳は次のとおりで、Encyclopaedia Metallumでは情報をまったく参照できないブータンのバンドも盛り込んだ。

スリランカ(56組・61作品)
Genocide Shrinesを代表格とするウォー・ブラックメタルバンドの一群に加え、正統派のWhirlwind、パワーメタルのベテランStigmataなどが登場する。

ネパール(43組・47作品)
メタルコアのUndersideを筆頭に、スラッシュメタルのX-Mantra、デスメタルのUgra Karmaなどが登場する。

パキスタン(56組・64作品)
およそ30年のキャリアを誇るデス/ドゥームメタルのDusk、プログレッシヴメタルのMizraab、7人編成のDjent/プログレッシヴメタルバンドTakatakなどが登場する。

バングラデシュ(86組・97作品)
古参ハードロックのWarfaxe、プログレッシヴメタルのArtcell、スラッシュメタルのPowersurge、デスメタルのOrator、Severe Dementiaなどが登場する。

ブータン(8組・11作品)
バンド数は少ないが、タイや韓国への遠征経験があるオルタナティヴ/グランジ系ハードロックのNorth Hが気を吐いている。

モルディヴ(8組・8作品)
こちらもバンド数は少ないが、あのSeason of Mistとのディールを獲得したメロディック・デスメタルのNothnegalなどが登場する。

番外編(22組・33作品)
インド亜大陸にルーツを持つバンドは世界各地に点在しているが、その中でもシンガポールのRudraはご存じの読者も多いかもしれない。

ここまで「枚」ではなく「作品」と記した理由は、YouTubeやSoundCloud、ReverbNationなどに音源やMVを公開しているだけで、アートワークが存在しないものもレビュー対象に含めたからだ(そうした場合、Encyclopaedia MetallumではアルバムやEP、シングルとして換算されないことがある)。特にYouTubeをもとにした音源レビューでは、アスペクト比が1:1ではないサムネイル画像をアートワークの代わりに載せているので、容易に識別できるだろう。また、Encyclopaedia Metallumで情報を参照できても、実際に音源を試聴できなければ紙面で取り上げる意味がない。よって、日本で音源を試聴できないバンドは割愛し、筆者が実際に音源を聴いたバンドに適宜入れ替えている。
国別・地域別にアーティストをリストアップする際にはEncyclopaedia Metallumのみならず、フランスの類似サイトのSpirit of Metal、香港拠点のUnite Asia、日本の媒体(主に『BURRN!』『YOUNG GUITAR』『激ロック』の3誌)、それに筆者が独自に収集した情報を加味した。本書後半の「お役立ちサイト集」に、筆者が情報収集時に活用した各種サイトを列挙したので、ぜひご高覧願いたい。
単にディスクレビューで紙面を埋めるのではなく、インド亜大陸で活動する当事者たちの証言も拾い集めた。本書には、各国・地域を代表するアーティスト14組と、重要人物3人によるインタビューを収録しているが、いずれも本邦初公開と思われるエピソードが満載だ。日本のメタルバンドとして史上初めてバングラデシュとインドでライヴしたことがあるAbigailのJeroにも本書では登場願った。
インド亜大陸の歴史的、社会的、政治的背景を理解する一助として、巻頭には「用語集」「主要人物」「主要言語・文字」「主要宗教」などを列挙したが、インドの章から読み進めてもらっても構わない。本文中で気になる語句が出てきたら、巻頭の「用語集」「主要人物」などに立ち返ればよいのだから。なおかつ、これらの部分と本文の一部は、専門家2人による査読を経て掲載しているので、正確性や信頼性は保証済みである。
最後に断っておくが、本書の対象読者は日本のヘヴィメタルファンである。よって、伝統音楽家や映画のプレイバックシンガーは登場しないし、ヒップホップやダンスミュージックといった他ジャンルのアーティストは一切扱っていない。反対に、諸般の事情でやむなく掲載を見送らざるをえなかったメタルバンドもいるが、本書のようにインド亜大陸のヘヴィメタル/ハードロックに徹底してこだわったディスクガイド本は唯一無比ではないか、と自負している。

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2,750円(内税)

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